2024年日本ダービー馬、ダノンデサイルとの出会い
少し濃いめの栗毛が美しく、どこか気品も感じさせる――それがダノンデサイルという競走馬です。ネットで名前を検索すると、ちょっとお茶目な話題も出てきてしまう彼ですが(笑)、私にとっては、特別な存在です。
私が競馬を始めたのは、2024年の5月、日本ダービーの少し前のことでした。
その年の皐月賞を勝ったジャスティンミラノが一番人気。競馬の知識も何もなかった私は、ただオッズだけを信じて馬券を買いました。
そして迎えた日本ダービー。テレビの前でレースを観ていた私は、あの瞬間に心を奪われました。
4コーナーを回って直線に向いた瞬間――
横山典弘騎手がインコースからするすると進路を取り、グングン加速する一頭の馬。
実況の声が高鳴ります。
「なんとなんと! 勝ったのはダノンデサイル!」
その言葉が頭から離れませんでした。
すぐにYouTubeでレースを何度も見返しました。
「なんてかっこよくて、強い馬なんだ…!」
この瞬間が、私とダノンデサイルの出会いでした。
彼は当日、単勝9番人気。
当時の私は、そんな人気薄を買う勇気も、知識もなく…。
だからこそ、「競馬はオッズだけじゃない」という言葉が心に深く刺さったのです。
その後、ダノンデサイルのことを調べていく中で、レース中に“出してしまった”ことがあるなど、面白いエピソードも知りました(笑)。
それからは、どんなレースでも彼の馬券を必ず買うようになりました。
もちろん菊花賞も。有馬記念も。
有馬記念では3着に健闘。まだまだこれから、そんな希望を感じました。
結果はどうあれ、毎回彼のレースを応援するのが私の楽しみになりました。
「日本ダービー馬は強い」
どこかで見かけたその言葉は、彼がアメリカ、そしてドバイで堂々の1着を取ったことで本当なんだと確信しました。
筋肉質で艶やかな馬体。まさに“強さ”を体現する馬。
まだ4歳。
ダノンデサイルが走っている――その事実だけで、胸が高鳴ります。
できることなら、国内の競馬場で、生のダノンデサイルに会ってみたい。
その日が来ることを願いつつ、彼が無事に、そして強く、走り続けてくれることを心から願っています。
https://db.sp.netkeiba.com/horse/2021105143